『ニコラ』専属モデルとして活動しながら、俳優としても新たな一歩を踏み出している崎浜梨瑚。
放送中に大きな話題を集めた連続ドラマ『Tokyo middle 30』では、のん演じる山地遥の高校時代を演じた。地上波の連続ドラマへの出演は、崎浜にとって大きな転機となる経験だったという。
『Tokyo middle 30』は、2026年7月22日から9月23日までフジテレビ系で放送された恋愛ヒューマンドラマで、物語の中心となるのは、高校時代からの親友である佐倉麻紀(演:仲里依紗)、山地遥(演:のん)、永野薫子(演:深川麻衣)の3人。地方都市から「東京に行こう」と約束して上京した3人は、35歳になった現在、それぞれ異なる人生を歩んでいる。
今回は、『Tokyo middle 30』での撮影エピソードをはじめ、遥という役との向き合い方、共演者との交流を通して変化した芝居への意識、そして『ニコラ』専属モデルでの経験について、じっくり話を聞いた。

「絶対勝ち取るぞ」——憧れだった地上波ドラマ、『Tokyo middle 30』出演決定まで
——『Tokyo middle 30』への出演が決まったとき、率直にどんな気持ちでしたか?
崎浜梨瑚(以下、崎浜):今まで地上波の連続ドラマに出たことがなくて、「いつか出てみたい」という憧れが強かったので、決まったときは信じられませんでした。でも、オーディションのときから「絶対勝ち取るぞ」という気持ちではいたので、すごく嬉しかったです。
——出演決定を知ったときは、どんな状況だったんですか?
崎浜:学校終わりですね。授業が終わってからスマホを見たら、お母さんから電話がかかってきていて、「グループチャット見た?」って言われました。学校ではスマホを使えないので通知が来ない設定にしていて、「何が?」って(笑)。それでマネージャーさんとのグループチャットを見たら、「ドラマ決まりました」という通知が来ていて、「えー!」って驚きました。とても嬉しかったのですが、友達には言えなかったので、一緒にいるときに不自然に「おっ!」って喜んじゃいました(笑)。
——遥役に決まったと知ったときの心境を教えてください。
崎浜:オーディションでは麻紀、遥、薫子の3役を演じたんですけど、オーディションのときから遥に「雰囲気が似ている」と言っていただいて、遥の役をすることが多かったんです。自分でも似ていると思う部分が多くて、身長が高いところもそうですし、性格や雰囲気も似ているなと思っていたので決まったと知ったときは「よっしゃ!」という感じでした。
——オーディションに関して、同じ『ニコラ』モデルの稲垣来泉さんに相談した際に「相手の言葉を聞いて感じてから、自分の言葉を発するということを意識するようにしている」というお話しがあったそうですね。実際に演じてみて変化はありましたか?
崎浜:来泉とオーディションについての話をしてから「次のセリフは何だろう、何だろう」と考えながら演技するのではなく、相手の言葉を聞いて、自然とセリフが出てくるようになりました。あまり緊張せずに自然体でできるようになったので、一歩成長したというか、次のステージに上がれたような感覚があるので、来泉には本当に感謝しています。

「アドリブが楽しい」に変わった——共演者との関係性から広がった芝居の楽しさ
——演じるうえで、テンション感や表情、話し方など、特に意識したことはありますか?
崎浜:遥は、普段の私のテンションが上がったときがずっと続いているみたいな性格なのかな、と台本を読んでいて感じたので、まずは基本的にテンションを上げて演じることを心がけていました。あとは、遥のオーバーリアクション気味な部分だったり「私が、私が」という気持ちの強さがにじみ出るような演技を大切にしていました。表情がとにかく豊かで賑やかな子なので、表情だけでも感情が伝わるように意識していました。
——現在の遥を演じるのんさんとのつながりを意識することもありましたか?
崎浜:高校時代の回想として、現在の遥と似たようなセリフを言うことが多かったので、現在とのつながりは意識していました。のんさんの実際の映像を現場で見せてもらって、「のんさんがこんな感じだから、ちょっとこの雰囲気に寄せてほしい」と言われたシーンもあります。例えば、「やばい」というセリフがあったんですけど、そのシーンの前にのんさんの「やばいやばい」というシーンもあって、そのセリフ部分の映像を見て、「やばい」の言い方やスピード感も参考にさせていただきながら、高校生バージョンとして演じました。
——今回の作品を通して、ご自身の中で変わったことはありますか?
崎浜:今回のドラマを通して、もっとお芝居をやってみたいという気持ちが強くなりました。特に、麻紀と薫子の学生時代を一緒に演じた岡本望来ちゃんと梨里花と3人で仲良くなることができて、それが役にも演技にもつながったと思います。プライベートでも仲良くなった分、役の中でも自然に演技ができました。そして撮影の中で何度かアドリブにも挑戦してみました。「これやったら面白そうじゃない?」「テスト撮影でもこれやろうよ」、と言って試してみたら、監督がそのアドリブを抜いて撮ってくださったりもしました。今までアドリブってどうすればいいのか分からなくて、どちらかといえば苦手だったんです。でも、今回のドラマを通して演技の幅が広がったことで、芝居そのものが楽しくなりましたし、一緒に演技をする人との関係性が、芝居の楽しさにもつながるんだなと思いました。お芝居というのは、細かいところまで考えて演じているからこそ成り立っていて、役柄についても、性格だけじゃなくて踊り方や歩き方、癖や目線だったり、細かいところまで考えるようになりました。

同世代の活躍に刺激を受けて——モデルから俳優へ、新たな挑戦
——もともとモデルとして活動してきた中で、お芝居をやってみたいと思ったきっかけはあったんですか?
崎浜:私が今『ニコラ』でモデルとして活動している中で、同学年の高校1年生の子たちが、みんないろんな方面で仕事をしているんです。演技だったり、バラエティだったり、多方面で活躍している子が特に多い世代で、それを見ているうちに、私もお芝居をやってみたいと思うようになりました。普段から同学年のニコラモデルと接して活躍を見たりする中で、すごく刺激を受けています。悔しいという気持ちもあるし、「すごいな」と思う部分もあります。だからお互いに高め合っていく中で、「追いつけるように頑張ろう」という気持ちでお仕事しています。
——『ニコラ』の専属モデルになったときも、大きな経験だったと思います。決まったときはどんな気持ちでしたか?
崎浜:もともと『ニコ☆プチ』の専属モデルをしていて、卒業するタイミングで『ニコラ』の面接を受けたんです。これに落ちたら、「大好きなモデルの仕事もそう簡単にはできなくなっちゃう」、「モデルのみんなやスタッフさんにも会えなくなっちゃう」という色々な気持ちがあったからこそ、「絶対進級してやるぞ」という気持ちで受けました。受かったと連絡がきたときには「おっしゃー!」という感じではなくて、安心してホッとしました。「これからもこの仕事をしていいんだ」「みんなにこれからも会えるんだ」という嬉しさが入り混じった感情だったのを覚えています。
——『ニコラ』モデルになってから、自分の見せ方に対する考え方は変わりましたか?
崎浜:変わりました。『ニコ☆プチ』では、ポージングを褒めてもらうこともあったんですけど、洋服を見せることはもちろん意識しながらも、まずは自分を見せることで精一杯だったんです。でも、『ニコラ』ではそれだけではやっていけないなと思いました。そこから「この洋服の特徴は何だろう」と考えたり、テイストに合わせてポージングを変えたりするようになりました。あとはネットや雑誌を見て、「このポージングいいな」と思ったものを覚えて、鏡の前で練習したりもしています。『ニコ☆プチ』と『ニコラ』では服装も全然違って、『ニコラ』のほうが大人っぽいので、表情やポージングも変わってくるんです。なので、もっとナチュラルに洋服がきれいに見えるようなポージングを日々研究しています。

©TAKAHIRO OTSUJI / PROTO STAR 2026
あだ名はクオッカ!?そして稲垣来泉への憧れと俳優としての目標。「もっと知りたい」と思ってもらえる存在へ——崎浜梨瑚が描くこれから
——『ニコラ』では明るく親しみやすい印象を持っている方も多いと思います。普段の崎浜さんは周りからどんな性格だと言われますか?
崎浜:「幸せそう」って言われることが多いです。最近のエピソードだと、クラスでは「クオッカ」ってあだ名で呼ばれています。動物のクオッカが由来なんですけど、クオッカは口角が上がっているのが特徴で、いつも笑っているように見えることから「世界一幸せな動物」って言われているみたいなんです。ある日、教科書に出てきたクオッカの写真を見たクラスの誰かが「え、梨瑚に似てない?」って言い出して、あだ名が定着しました(笑)。「クオッカを見ていると幸せになる」って言ってもらえるので、嬉しいですね。
——今後、女優として挑戦してみたいジャンルや作品はありますか?
崎浜:今は高校生ということもあるので、学園ものに出てみたいです。学園ものって大変だと思うんですけど、高校生だからこそ全力で学生の演技ができるというか。「自分らしく」というより、今の私が高校生であること自体が強みになると思うので、今だからこそできる学園ものに挑戦してみたいです。
——共演してみたい俳優さんや、一緒にお仕事をしてみたい方はいらっしゃいますか?
崎浜:たくさんいるんですけど、一番は身近な存在でもある来泉です。いつか一緒にお仕事できるようになりたいねって話もしていて、「一緒にお仕事できるように、梨瑚もがんばるね」って話しています。友達でもあり、憧れでもあって、先輩でもあります。来泉と一緒にお芝居をしたら絶対楽しいだろうし、勉強になることもたくさんあるんだろうなって思うので、今一番一緒にお仕事したい存在です。
——最後に、これから崎浜さんのお芝居を初めて見る方や、応援してくださるファンの方へメッセージをお願いします。
崎浜:まず、いつも私の活動を応援してくださって本当にありがとうございます。まだまだ未熟なところだらけで失敗することも多いですし、反省することもたくさんあります。でも、みなさんに「もっと知りたい」「もっと応援したい」と思ってもらえるようなモデル、そして俳優になれるように、これからも日々全力で頑張っていきたいです。これからも温かく、私を応援していただけたら嬉しいです。これからもよろしくお願いします。
〈取材・文/石原玄基〉
『Tokyo middle 30』公式サイト(フジテレビ)

PROFILE
崎浜梨瑚(さきはま・りこ)
2010年4月20日生まれ、沖縄県出身
ティーン向けファッション誌「nicola(ニコラ)」専属モデル。ニコラ発アイドルユニット「リコリリ」としても活動中。
今年には7月期ドラマにて連続ドラマ初出演を果たし、モデル・アイドルのみではなく女優業でも活躍の幅を広げている。
《代表作》
【ドラマ】フジテレビ/FOD「Tokyo middle 30」山地遥役/高校時代(’26)
【広告】全国消防協会「令和8年 秋の火災予防運動用ポスター」(’26年秋モデル)
【写真集】デジタル写真集「PROTO STAR」絶賛発売中。(’26)
【公式インスタグラム】Instagram
【イトーカンパニー公式HP】崎浜 梨瑚 – イトーカンパニーグループ


