近年は俳優として精力的に活動し、さまざまな映像作品で存在感を放ってきた大原優乃。
10月17日(土)よりスタートするテレビ朝日系「サタデードラマ10」第1弾作品『あにいもうと』では、榮倉奈々演じる春木奈緒が働く「汐見崎市民病院」の医療事務・田中梨花を演じる。本作は、トラブルメーカーの兄を持ちながらも念願の医師となった春木奈緒と、重い病を患う妹・絵里を献身的に支える兄・園田修司の“許されざる愛”を描くラブ・サスペンス。物語の中でピンポイントに登場する梨花を、大原はどのように形作っていったのか。
一方、12月には自身初となるフォトブックの発売も控えている。“大原優乃史上、最高に甘い1冊”をテーマに、これまでとは異なる世界観に飛び込んだ今回の撮影。自炊やボディケアなど、日々の体づくりにも向き合う大原自身の姿が詰め込まれている。
役を通して誰かを想うこと。そして、フォトブックを通して自分自身と向き合うこと。さらに、過去に出演した『教場』で得た気づきや、グループ時代から現在までの歩み、芝居へのこだわり、これから挑戦したい役についてなど、今の大原優乃が大切にしているものを聞いた。

「常に誰かを想っている」——大原優乃が向き合う『あにいもうと』田中梨花
——『あにいもうと』についてお聞きします。最初に台本を読んだとき、作品全体にどんな印象を持ちましたか?
大原優乃(以下、大原):第1話から、本作の核心へと迫る出来事が次々と描かれていくスピード感に、まずすごく引き込まれました。撮影が始まる前に主要キャストが集まって、全体の本読みをする機会があったんです。そこで、物語が大きく動き始める場面などを実際に読み合わせていく中で、改めて「本当にすごい作品が始まるんだな」と実感しました。
——大原さんが演じる田中梨花は、春木奈緒と同じ病院で医療事務として働く人物です。最初に台本を読んだとき、梨花をどんな女性だと感じましたか?
大原:ラブサスペンスというジャンルの中で、ピンポイントで登場するキャラクターなので、私自身も、視聴者の皆さんも、梨花について得られる情報はすごく少ないんです。だからこそ、今回はまず周りの方の役柄を読み込むところから始めました。その上で、引き算をしたり、全体のバランスを考えたりしながら、自分の中で「梨花」という人物を明確に作っていきました。そんな中で感じたのが、梨花は常に誰かを想っている人だということでした。自分の想いを持って行動できる人だと思うので、その気持ちをぶらさないことを大切にして演じています。
——春木奈緒を演じる榮倉奈々さんと共演する中で、印象に残っていることや、感じたことはありますか?
大原:榮倉さんのお芝居がもともとすごく好きだったんです。どんなときも自然体で、ナチュラルにその場所に存在されている方だなという印象があって。そんな榮倉さんのお芝居を、実際に現場で間近に感じられたことは、とても光栄でした。

「心情に寄り添いながら、明確に」——新庄監督の繊細な演出
——梨花を演じる上で、新庄監督から受けた演出や、役作りの中で印象に残っていることはありますか?
大原:今回、新庄監督とは初めてご一緒させていただいたんですが、とても繊細に作品づくりをされる方だなという印象があります。梨花という役は、ピンポイントで登場するからこそ、自分の役の心情だけでは成立しなくて、周りとのバランスがあってこそ成立する役だと思うんです。私は作品全体のすべてを見られているわけではないので、そういった部分のさじ加減を監督と調整しながら、導いていただきました。新庄監督は、何度も段取りをしてくださる方で、言葉をくださる前に、まず2、3回見てくださるんです。それがとても印象的でした。梨花が誰かを想う気持ちを表現する上で、感情が出過ぎてしまうような場面もあったんですが、監督は「客観的にこうだから、こうしてほしい」などと、シンプルに伝えてくださりました。心情に寄り添いながらも、明確に、ポンと柔らかく言葉をくださる。その優しさにも助けられていました。
——特に心に残っている、監督とのやり取りはありますか?
大原:本番で「もう1回」となったとき、普通だったらインカムで助監督さんにつないで、そこから「もうちょっとこうして」と指示が伝わってくることが多いと思うんです。でも新庄監督は、心がより動く大事なシーンでは、必ず監督ご自身が走ってきてくださるんです。インカムを通して伝えていただく中で、私が勘違いしてしまうこともあると思うので、大事なときに監督が自分の口で直接伝えてくださる。その誠意がすごく嬉しかったですし、印象に残っています。
——梨花が物語の中でどんな存在として残っていくのか、ネタバレにならない範囲で、視聴者の方に注目してほしいところはありますか?
大原:私は医師ではなく、医療事務という役柄なので、メインキャストの皆さんとはまた違った視点で動くキャラクターです。だからこそ、梨花の視点を通して、皆さんがどう考察してくださるのかは、私自身もすごく楽しみにしています。

「どっぷり『ar』さんの世界観に浸りたい」——大原優乃が挑んだ“最高に甘い”フォトブック
——続いて、12月発売予定のフォトブックについてお聞きします。「大原優乃史上、最高に甘い1冊」というキャッチコピーが印象的ですが、最初にこの企画のお話を聞いたときは、どんなお気持ちでしたか?
大原:まずお話をいただいたときに、10代の頃から憧れていた『ar』さんからの企画だったので、「自分がコツコツ積み重ねてきたものが、ひとつここで実になって叶うんだ」ということが嬉しかったです。今回はフォトブックなので、写真と情報が混在するような一冊になるんですが、私の情報を詰め込むにあたって、最初は幅広くいろいろなご提案をいただきました。その中で私自身から、「より自分が責任を持って発信できる内容にしたいです」とお伝えしたんです。
それが、ボディでした。
この本を出させていただく意味にもつながると思いましたし、自分が日々どういったマインドで、どんなことをしながら体づくりと向き合っているのかを知っていただけたらと思いました。例えば、いつも通っているサロンだったり、自炊している食事の写真だったりまで含めて、私自身のことを全公開する一冊になっています。
——「最高糖度の多幸感フォトブック」というテーマにちなみ、今回の撮影で“甘い時間”を感じた瞬間はありましたか?
大原:私は食べることがすごく好きなので(笑)。今回の撮影が近づいて、1〜2カ月くらいは追い込み期間でした。自分の逃げ場をなくすためでもあったんですけど、「このフォトブックに責任を持てる体づくりをします」と、打ち合わせのときに自分から編集部の方にお伝えしました。その期間は毎日自炊をして、体づくりを徹底して、パーソナルトレーニングにも週2、3回通って追い込んでいました。だからこそ、撮影中にパンケーキとドーナツを食べるシーンがあって、それが最高のご褒美でした(笑)。
今回の撮影で、特に印象に残っているシーンや、お気に入りのカットはありますか?
大原:『ar』さんだからこそ出せる雰囲気のランジェリーの衣装だったり、ちょっとポップで甘いスタイリングだったり、前髪を三つ編みにしたりと、かなり振り幅のある作品になっていると思います。ボディラインがよく見えるスタイリングも多くて、これまでとはまた違った一面を見ていただけるんじゃないかなと思います。

体づくりは終わりがない。誰かの“お守り”になれる一冊に
——今回のフォトブックを手に取る方には、どんなところを楽しんでもらえたら嬉しいですか?
大原:私自身、20代の中でもいろんな体型を経験して、今に至っています。だからこそ、今の自分を知っていただける一冊になっていると思います。そして、読んでくださる方に共感していただき、誰かの心に寄り添える一冊になったらいいなと思っています。体づくりというのは、自分自身と向き合わなくてはいけないものなので、孤独な部分もありますし、一生向き合っていかなくてはいけない、終わりのないものだと思うんです。だからこそ、心が折れそうになったときに、少しでも支えになれるような、お守りのような一冊になれたらいいなと思っています。
「過去の自分を超えたい」——大原優乃が持ち続ける、俳優としての覚悟
——ここからは俳優としてのお話を伺います。これまで演じてきた役の中で、「この役を経験したことで自分の芝居が変わった」と感じる役はありますか?
大原:最近で言うと、『教場』です。10代の頃は学園ものに出演する機会が多かったんですが、20代になって、警察学校の生徒役を演じることは新鮮でしたし、その中で自分の役をどう見せていくのか、考える難しさも味わいました。それに、『教場』では警察学校の中で動きを揃えなくてはいけないというルールがあるので、本当の意味でキャスト・スタッフの皆さんと心を一つにしなくてはいけない作品でした。ものづくりって、何事においてもそうだなと、改めて気づかされた作品だったと思います。
——これまでの経験を振り返って、「あの時期があったから今の自分がいる」と思えるターニングポイントはありますか?
大原:お仕事に関して言うと、Dream5というグループに所属していた時代に、自分自身、そしてお仕事に対する向き合い方をすべて教えていただいたので、今の自分を形成しているのは、Dream5時代のおかげだと思っています。また、『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』が、初めての連続ドラマのレギュラー出演でした。現場のことも何も分からない状態で入らせていただいて、小さい頃からお芝居と向き合ってきた同世代の方たちとご一緒させてもらう中で、「お芝居に対して、憧れだけで来るのはもうやめよう」と思うようになりました。そこから、覚悟を持ってお芝居と向き合うようになったので、あの時、あの作品がターニングポイントだったなと思います。
——これからも芸能活動を続けていく中で、自分自身が持ち続けたいものはありますか?
大原:どの作品、どのお仕事においても、いつも自分に負けたくないという気持ちがあります。過去の自分を超えたいという思いで日々過ごしているので、今の環境に慣れてしまったり、驕ったりすることなく、これからも挑戦し続けたいなと思っています。
——これから先、俳優としてどんな経験を重ねていきたいですか?
大原:もちろん、一緒に作品を作ってみたい俳優さんや監督さんはたくさんいらっしゃいますし、心に思い浮かぶ方もいます。でも、私自身が救われる瞬間って、再会の瞬間だったりもするんです。これまでお世話になった方からいただいた言葉が、今の自分にも活きているところがあるので、また呼んでいただいて再会できるような自分でいたいと思いますし、これからもそういったご縁に恵まれるように、自分自身も成長していきたいなと思っています。
——『あにいもうと』を観る方へ、メッセージをお願いします。
大原:梨花が誰を想っているのか、何を想っているのか。そして、そこから物語がどう展開していくのか。2組の兄と妹を中心に描かれるラブサスペンスを、ぜひいろいろと考察しながら楽しんでいただけたらと思います。
——そしてフォトブックを手に取る方へ、メッセージをお願いします。
大原:体型管理だったり、自分自身と向き合うことって、ゴールがなかったり、孤独だったりする部分もあると思います。そんなときに味方になれるような、手に取ってくださる方の心に寄り添える存在になれたらいいなという思いで、この一冊を作らせていただきました。ぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです。
〈取材・文/石原玄基〉
サタデードラマ10 『あにいもうと』
2026年10月17日(土)スタート
毎週土曜 夜 10:00~10:54
テレビ朝日系にて放送
トラブルメーカーの“兄”に振り回されながらも念願の医師となった“妹”春木奈緒(榮倉奈々)と、重い病を患う“妹”を懸命に支える“兄”園田修司(赤楚衛二)の《許されざる愛》の物語。交錯する2組の《兄・妹》の切ない運命を繊細に描きだす。
サタデードラマ10『あにいもうと』公式サイト
テレビ朝日|『あにいもうと』公式サイト
フォトブック
フォトブック発売記念イベント
★12月19日(土)代官山蔦屋
https://store.tsite.jp/daikanyama/event/video/56900-1250030919.html
★12月20日(日)梅田蔦屋
https://store.tsite.jp/umeda/event/shop/56765-2013050912.html

ROFILE
大原優乃(おおはら・ゆうの)
1999年10月8日生まれ、鹿児島県出身。2009年、NHK Eテレ『天才てれびくんMAX』のオーディションに合格し、Dream5として芸能活動をスタート。2014年には「ようかい体操第一」が大きな話題となり、NHK紅白歌合戦や日本レコード大賞にも出演した。Dream5活動終了後はモデルとして活動し、その後、俳優、グラビアアイドルとして幅広く活動し近年は俳優として人気作に多数出演。『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』『ゆるキャン△』『おいしい給食 season3』『新幹線大爆破』『教場Reunion/Requiem』など、ドラマや映画、舞台に出演。
SNS・公式サイト
- X(旧Twitter): @Yuno__official/大原優乃
- Instagram: @yuno_ohara
- YouTube: ゆーのちゅーぶ/大原優乃
- オフィシャルサイト: 大原優乃 オフィシャルサイト
- 所属事務所プロフィール: エイベックス・ポータル 大原優乃

